司法書士試験の過去問には、科目や論点ごとに解く「分野別」と、本試験1年分をまとめて解く「年度別」があります。
どちらを使えばいいのか迷う方も多いと思いますが、私は3年間の受験勉強で、普段の過去問演習は分野別問題集を使っていました。
普段の知識固めや復習は分野別、本試験形式の時間配分や得点確認は模試という使い分けで、私は十分に対策できました。
この記事では、分野別と年度別の違いを整理しながら、実際に私がどのように過去問と模試を使い分けていたのかを解説します。
- 普段の知識固め・復習 → 分野別過去問
- 本試験形式での演習 → 年度別過去問または模試
- 私の場合 → 3年間ほぼ分野別+直前期の模試
年度別過去問が不要というわけではありません。私は本試験形式の演習を模試で行っていたため、普段は分野別過去問を中心に使っていました。
司法書士試験の過去問は分野別と年度別、どっちを使う?
私の場合は、普段の勉強では分野別過去問を中心に使う方法が合っていました。
分野別過去問とは、民法、不動産登記法、会社法などの科目ごと、さらに各論点ごとに過去問が整理されている問題集です。
一方、年度別過去問は、実際の本試験と同じように1年分の問題をまとめて解く形式です。
それぞれ役割が違うため、単純に「どちらが優れている」という話ではありません。
私の使い分けは、普段の知識固め・復習は分野別過去問、本試験形式での演習は直前期の模試、時間配分や点数の確認は模試の結果を使って分析、というものでした。
私は年度別過去問をほとんど使いませんでしたが、これは「年度別は必要ない」という意味ではありません。
本試験形式で解く練習には年度別過去問を使う方法もあります。
ただ、私は直前期に模試を受けていたため、本試験形式の演習は模試で十分に確保できていました。
そのため、普段の過去問演習では分野別に集中し、科目ごとに知識を固めることを優先していました。
私は3年間、普段の過去問は分野別を使っていた
私は司法書士試験の勉強をしていた3年間、普段の過去問演習では分野別問題集を使っていました。
年度ごとに1年分を通して解くよりも、民法なら民法、不動産登記法なら不動産登記法という形で、科目や論点ごとにまとめて解く方が知識を固めやすく、復習もしやすかったからです。
特に使いやすいと感じていたのは、間違えたときに自分の弱点を確認しやすいことでした。
同じ論点を続けて解くと弱点が分かりやすい
分野別問題集では、同じテーマの過去問を続けて確認できます。
そのため、その問題だけを間違えたのか、同じ論点で何度も間違えているのか、そもそも理解が曖昧なのかを判断しやすくなります。
同じテーマで何問も間違えているなら、単なるミスではなく、その論点をもう一度確認した方がよいと判断できます。
間違えたらテキストへ戻りやすい
過去問を解いて分からなかったときは、解説だけで終わらせず、必要に応じてテキストへ戻って確認していました。
分野別なら今どの論点を勉強しているかが明確なので、テキストの該当箇所も探しやすくなります。
「問題を解く→間違えた原因を確認する→テキストへ戻る」という流れを作りやすいのが、分野別の大きなメリットでした。
過去問を解いた後に、間違えた問題をどう復習するかについては、「司法書士の過去問はどう復習する?私が実践した復習方法」で詳しくまとめています。
苦手科目を集中的に勉強しやすい
司法書士試験は範囲が広いため、苦手な科目を重点的に勉強したい時期もあります。
私も普段は、会社法を勉強する日は会社法、不動産登記法を復習する日は不動産登記法というように、その日に取り組む科目をある程度決めていました。
問題を解いて間違えたときも、その場で解説を読んで終わりにせず、「この論点は少し曖昧かもしれない」と感じたらテキストへ戻ります。
同じ分野の問題が続くので、何問か解いているうちに「また同じところで迷ったな」と気づくこともありました。
1問だけなら単純なミスかもしれませんが、同じ論点で何度も止まるなら、知識そのものが固まっていない可能性があります。
仕事がある日は勉強時間も限られていたので、「今日はこの科目のここまで」と区切れる点も使いやすかったです。
私にとって普段の過去問は、本試験を再現するためというより、知識を一つずつ固めるための教材でした。
年度別過去問は本試験形式を確認したいときに使いやすい
一方、年度別過去問には、分野別にはない役割があります。
それは、本試験に近い流れで問題を解けることです。
分野別では同じ科目や論点をまとめて解きますが、年度別では実際の本試験と同じように、複数の科目を切り替えながら問題を解いていきます。
分野別で解けても、本試験では迷うことがある
分野別問題集では、今どの分野を勉強しているかが分かった状態で問題を解きます。
例えば「抵当権」の範囲を勉強していれば、問題を読む前から使う知識をある程度絞れます。
しかし本試験では、自分で問題の論点を判断しなければなりません。
年度別過去問なら、こうした本試験に近い科目の切り替えや論点判断を経験できます。
また、1年分をまとめて解くことで、本試験形式でどの程度問題を解けるのかを確認する材料にもなります。
私は年度別過去問を中心に使っていなかったので、年度別と分野別を何年も使い比べたわけではありません。
ただ、普段の分野別演習では「今日は民法」「今日は不動産登記法」というように勉強する科目が決まっていました。本試験のように科目が次々と変わる感覚は、分野別だけでは経験しにくかったです。
その意味では、年度別過去問を本試験形式の練習に使う考え方は分かります。
私の場合は、その役割を直前期の模試で補っていました。
年度別過去問の代わりに直前期に模試を使用
私は普段の過去問演習では分野別問題集を使い、本試験形式の練習は主に直前期の模試で行っていました。
そのため、年度別過去問を1年分まとめて、本試験と同じ時間で解くことはほとんどありませんでした。
私にとって模試は、単に現在の実力を確認するだけのものではありませんでした。
本試験と同じ時間の中で解いて、択一と記述式の時間配分を確認する。終わった後には点数を見て、どの科目で落としているのかも確認する。
普段の分野別過去問では確認しにくい部分を、模試でまとめて確認していました。
普段は分野別で知識を固め、直前期は模試で本番形式を確認する。
これが私の基本的な使い分けでした。
模試では点数だけでなく時間の使い方も確認していた
普段の分野別過去問では、一問ずつ解いて復習することが中心だったため、試験全体でどれくらい時間を使っているかまでは確認できませんでした。
ところが模試では、本試験と同じように時間が決まっています。
実際に解いてみると、「このペースだと後半が苦しくなる」「択一に時間を使いすぎると記述式の時間が足りなくなる」といったことが分かります。
私は模試を受けた後、判定だけを見るのではなく、点数と一緒に時間の使い方も確認していました。
その結果を見ながら、直前期に解く順番や時間配分を少しずつ調整していきました。
分野別過去問では知識を確認し、模試ではその知識を限られた時間の中で使えるかを確認する。
振り返ると、この役割分担が自分には合っていたと思います。
模試の点数や判定を、その後の勉強にどう活かしたかについては、「司法書士模試がD判定でも諦めない|結果の見方とその後の勉強法」で実体験をまとめています。
午後択一の具体的な時間配分は、「司法書士試験、午後択一は何分で解く?時間配分の決め方を実体験から解説」で詳しく解説しています。
年度別を追加せず、模試で本試験形式を補った
年度別過去問と模試は、どちらも本試験形式の演習に使えます。
私の場合は直前期に模試を受けていたため、年度別過去問まで追加して本番形式で解く必要性をあまり感じませんでした。
実際の勉強は、普段は分野別過去問で知識を固め、直前期は模試で本試験形式を確認し、時間と点数を見て修正する、という流れでした。
これはあくまで私が実際に行った方法です。
模試を受けない場合など、本試験形式で解く機会が不足するのであれば、年度別過去問を使って補う方法もあります。
重要なのは、年度別過去問を使うこと自体ではなく、本番までに本試験形式で自分の時間配分と得点を確認できているかだと思います。
もう一度受験するなら「分野別+直前期の模試」を選ぶ
もし私がもう一度司法書士試験を受験するとしても、基本的な進め方は変えないと思います。
普段は分野別過去問で知識を固め、直前期は模試で本試験形式の演習をします。
そして模試では、時間配分と点数を確認して、本番までに修正する部分を決めます。
私にとっては、分野別過去問は知識を固めるための教材、模試は本番でその知識を使えるか確認する機会、という役割分担が合っていました。
年度別過去問を使う方法もありますが、私はもう一度受験するとしても、まずは教材を増やすより、それぞれを何のために使うのかを明確にすることを優先します。
そのうえで、分野別で知識を固め、模試で本番を確認する流れを選ぶと思います。
まとめ|知識固めは分野別、本番形式は年度別か模試で補う
司法書士試験の過去問は、分野別と年度別で役割が違います。
私は3年間、普段は分野別過去問を使い、本試験形式の演習は直前期の模試で行っていました。
年度別過去問を使う方法もありますが、大切なのは「年度別を解いたかどうか」ではありません。
知識を固める勉強と、本試験形式で時間や得点を確認する機会の両方を確保できているかが重要です。
もう一度受験するとしても、普段は分野別過去問で知識を固め、直前期は模試で本試験形式の時間配分と得点を確認します。
年度別過去問を使ったかどうかより、「知識を固める勉強」と「本番形式で確認する機会」の両方を作れているかを重視します。
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