- 司法書士試験の記述式でいう「枠ズレ」とは何か
- 不動産登記法の記述式で枠ズレが起きる主な原因
- 枠ズレを防ぐために確認したいポイント
- 筆者の本試験で枠ズレした実体験
- 枠ズレに気づいたあとに意識したいこと
司法書士試験の不動産登記法の記述式では、1つの登記を見落としたことで、その後の答案までずれてしまうことがあります。
私自身、登記メモや答案構成を使い、枠ズレには注意して対策していました。それでも2026年の本試験では、登記すべき事項を1つ見落として枠ズレを経験しています。
この経験から、枠ズレ対策は「起こさないこと」だけでなく、「起きたあとにどう対応するか」まで考えておくことが重要だと感じました。
この記事では、枠ズレの原因や防ぐためのポイント、実際に起きたときの考え方を、本試験での経験も交えて解説します。
記述式全体の勉強をこれから始める方は、「司法書士の記述式はいつから勉強する?不動産登記法・商業登記法の進め方を実体験から解説」もあわせて参考にしてください。
司法書士記述式の「枠ズレ」とは
司法書士試験の記述式でいう「枠ズレ」とは、本来解答すべき登記を見落としたり、登記の順番を誤ったりすることで、その後の答案を書く位置までずれてしまうことをいいます。
特に不動産登記法の記述式では、問題文や別紙から登記すべき事項を判断し、必要な登記を順番に解答していきます。
そのため、途中で1つの登記を見落とすと、それ以降の答案にも影響することがあります。
単に「違う解答欄に書いてしまった」というだけではなく、登記すべき事項や申請の順序を正しく整理できているかが枠ズレを防ぐうえで重要になります。
枠ズレが怖い理由
枠ズレが怖いのは、1つのミスだけで終わらず、その後の答案や試験全体に影響する可能性があるからです。
不動産登記法の記述式では、ある登記を前提として次の登記を考える場面があります。そのため、先に処理すべき登記を見落とすと、後続の答案までずれてしまうことがあります。
また、枠ズレに気づいたあとも注意が必要です。どこに登記を入れるのか、すでに書いた答案をどう修正するのかで迷うと、想像以上に時間を使ってしまいます。
私も2026年の本試験で枠ズレに気づいたあと、対応に時間を使ってしまいました。
記述式では1問のミスだけでなく、その対応に時間を使いすぎて、ほかの問題に影響することも避けたいポイントです。
そのため、枠ズレ対策では「どう防ぐか」だけでなく、起きたときにどう対応するかまで考えておくことが重要です。
私が本試験で実際に枠ズレした流れ
その後、通信講座の記述式採点では、枠ズレがあっても40点以上ありました。
ただし、これは法務省による正式な採点結果ではなく、通信講座による採点です。
一方で、枠ズレへの対応に使った15分の影響で商業登記法に十分な時間を残せず、もっと時間があれば得点を積めたのではないかと感じています。
この経験から、枠ズレは「起こさないこと」だけでなく、気づいたあとに時間を使いすぎないことも重要だと感じました。
枠ズレが起きやすい原因
枠ズレが起きる原因は1つではありません。
私が2026年の本試験で枠ズレした原因は、登記すべき事項を1つ見落としていたことでした。
不動産登記法の記述式では、問題文や別紙から必要な登記を整理し、どの順番で申請するかを考えて答案を作ります。
そのため、登記すべき事項の見落としや、前提となる登記の判断ミスが枠ズレにつながることがあります。
また、答案構成が十分に固まらないまま書き始めると、途中で必要な登記に気づくことも考えられます。
枠ズレを防ぐには、答案を書き始める前に、登記すべき事項・申請の順序・前提関係を整理することが重要です。
枠ズレを防ぐために私が意識していたこと
私は本試験までの練習でも、枠ズレを防ぐためにいくつか意識していました。
まず、問題を読んだあとに登記メモを作り、そのうえで答案構成をすることです。いきなり答案を書き始めるのではなく、先に登記すべき事項を整理してから解答するようにしていました。
また、問題を解いている途中で枠ズレにつながりそうな論点が出てきた場合は、その部分をメモして見落とさないようにしていました。
模試や答練で枠ズレにつながるミスをしたときは、正解だけを確認して終わらせず、なぜその登記を見落としたのかまで振り返るようにしていました。
それでも、本試験では実際に枠ズレをしています。
だからこそ、枠ズレ対策は「事前に防ぐ」だけで完成ではありません。起きてしまったときにどう動くかまで決めておくことが大切だと感じています。
枠ズレに気づいたら時間を使いすぎない
枠ズレに気づいたときは、できるだけ正しく直したくなります。
ただし、本試験では1つの問題に使える時間が限られています。枠ズレの解消に時間をかけすぎると、ほかの問題を解く時間まで削ってしまいます。
私も2026年の本試験では、枠ズレを解消するために約15分を使いました。その結果、商業登記法の記述式に十分な時間を残せなかったと感じています。
振り返ると、枠ズレが起きた場合に「どこまで対応するか」「何分まで考えるか」を事前に決めておけば、もっと早く次の問題へ進めた可能性があります。
もちろん、枠ズレを放置すればよいということではありません。
大切なのは、1つのミスを完璧に直すことだけに集中せず、試験全体で得点することです。
模試や答練の段階から、枠ズレに気づいたあとの対応も含めて練習しておくと、本試験でも判断しやすくなります。
練習段階で枠ズレへの対応力をつける
枠ズレ対策は、原因を知るだけでは十分ではありません。
本試験で起きたときに慌てないためには、模試や答練の段階から枠ズレに気づいたあとの対応まで練習しておくことが大切です。
たとえば、登記すべき事項を見落としたときに、どこで気づけるか、答案をどう整理し直すか、どこまで時間を使うかまで意識しておくと、本試験でも判断しやすくなります。
また、枠ズレにつながった問題は、正解だけを確認するのではなく、なぜ見落としたのか、どの段階で気づけたのかまで振り返ると復習の質が上がります。
私自身、本試験では枠ズレを経験しましたが、今振り返ると、予防だけでなく「起きたあとの動き」まで練習しておけば、より落ち着いて対応できたと思います。
模試や答練は点数を見るだけでなく、本試験でミスが起きたときの対応を試す場として使うのも有効です。
枠ズレしたときの採点は決めつけない
枠ズレをすると、「大幅に減点されるのではないか」「その時点で記述式は厳しいのではないか」と不安になるかもしれません。
枠ズレした場合に何点減点されるのかなど、具体的な採点基準は法務省から公表されていません。
そのため、「枠ズレしたら○点減点される」「枠ズレしたら不合格になる」などと決めつけないことが大切です。
私自身、2026年の本試験で枠ズレをしましたが、通信講座による答案採点では記述式で40点以上ありました。
もちろん、これは法務省による正式な採点結果ではなく、通信講座による採点です。この結果だけで実際の採点方法を判断することはできません。
本試験で枠ズレに気づいた場合は、採点への影響をその場で考え続けるよりも、残っている問題で取れる点を取りにいくことを優先した方がよいでしょう。
まとめ|枠ズレ対策は「防ぐ」だけでなく「起きた後」まで決めておく
司法書士試験の記述式では、登記すべき事項を1つ見落としたことが、その後の答案に影響する場合があります。
枠ズレを防ぐためには、答案を書き始める前に登記すべき事項や申請の順序を整理し、登記メモや答案構成を使って確認することが大切です。
ただし、どれだけ対策していても、本試験で枠ズレが起きる可能性はあります。
私自身、2026年の本試験では枠ズレを解消するために約15分を使い、その後の商業登記法に十分な時間を残せなかったと感じています。
だからこそ、模試や答練では枠ズレを防ぐ練習だけでなく、「気づいたらどう対応するか」「どこまで時間を使うか」まで決めておくことをおすすめします。
記述式全体の勉強をこれから進める方は、「司法書士の記述式はいつから勉強する?不動産登記法・商業登記法の進め方を実体験から解説」もあわせて参考にしてください。



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