司法書士の過去問はどう復習する?テキストに戻る基準と優先順位を解説

司法書士試験

過去問や模試を解いたあと、どれくらい時間をかけ、どのように復習すべきか悩んだ時期がありました。

この記事では、私が3年間勉強し、択一で基準点を突破した経験をもとに、テキストに戻る基準や、間違えた問題をどこまで復習するかを具体的に整理します。

この記事でわかること
  • 過去問を解くたびにテキストへ戻る必要があるのか
  • 正解した問題でも復習した方がいいケース
  • 間違えた問題をどこまで確認するか
  • 何度も間違える問題の覚え方
  • 過去問や模試の復習にかける時間
  • 通常期と直前期で復習方法をどう変えるか

司法書士の過去問は毎回テキストに戻る必要がある?

結論からいうと、過去問を解くたびに毎回テキストへ戻る必要はないと思います。

私の場合は、まず解説を読み、そこで理由まで理解できればテキストには戻らないようにしていました。

一方で、次のような問題はテキストへ戻って確認します。

  • 間違えた理由が分からない
  • 正解したものの根拠を説明できない
  • 2択まで絞ったが判断に自信がない
  • 似た論点と混同している

特に注意したいのは、「正解した=理解できている」とは限らないことです。

私も、解説を読んだときには理解したつもりでも、後日同じ問題を解くとまた間違えたり、理由を説明できなかったりすることが何度もありました。

そのため、正解・不正解だけではなく、自分でその答えの理由を説明できるかを復習の基準の一つにしています。

テキストに戻るか迷ったときの目安

問題を解いた状態復習の目安
正解し、理由も説明できる解説の確認だけで進む
正解したが根拠が曖昧テキストへ戻る
間違え、理由が分からないテキストへ戻る
2択で迷った関連論点を確認する
似た論点と混同した比較しながら整理する
何度も間違える暗記する論点として切り出す
読み違い・見落とし知識ではなく解き方を見直す

すべての問題を同じ深さで復習するのではなく、理解が曖昧な問題へ時間を使うことが大切です。

正解していてもテキストに戻った方がいい問題がある

正解した問題の中でも、特に確認しておきたいのは「たまたま正解した問題」です。

私も、答え自体は合っていても、後から「なぜその答えになるのか」を説明できないことがありました。

特に注意したいのは、次のような問題です。

  • 他の肢を消去した結果、正解した
  • 2択まで絞ったものの最後は感覚で選んだ
  • 結論は覚えているが理由を説明できない
  • 似た論点との違いが曖昧
  • 解説を読むと分かるが、自分では思い出せない

こうした問題は、正解していてもテキストに戻る価値があります。

逆に、正解できていて、その理由まで自分で説明できるなら、私は解説を確認する程度で次へ進みます。

読み違い・見落としならテキストに戻る必要はない

間違えた問題でも、原因が知識不足とは限りません。

たとえば、

  • 「正しいもの」を選ぶ問題なのに「誤っているもの」を選んだ
  • 「登記できる」「登記できない」を読み違えた
  • 問題文の条件を見落とした
  • 焦って選択肢を読み飛ばした

といったミスです。

この場合、テキストに戻って知識を確認しても、同じミスを防げないことがあります。

大切なのは、なぜ読み違えたのかを確認して、解き方を修正することです。

たとえば、

  • 設問の最後まで必ず確認する
  • 重要な条件に印を付ける
  • 解答する前に何を聞かれている問題か確認する

など、自分が同じミスをしにくくなる方法を考えます。

過去問の復習では、間違いをすべて知識不足として処理するのではなく、「知識のミス」なのか「問題の読み方のミス」なのかを分けることも大切です。

テキストに戻ったらどこまで確認する?

テキストに戻る場合も、毎回その章を最初から最後まで読み直す必要はありません。

私の場合、2年目までは分からない問題があれば、テキストの該当箇所を中心に確認していました。

3年目からは、該当箇所を読んでも理解できない場合に、

  • 前後の関連論点
  • 条文
  • 別のテキスト
  • ネット上の整理された情報

まで広げて確認するようになりました。

特に似た論点を混同している場合は、該当箇所だけを見るより、関連する論点を並べて違いを確認する方が整理しやすいことがあります。

ただし、ネット上の情報はそのまま正解として覚えるのではなく、理解や整理を助ける目的で利用していました。

基本は、該当箇所で理解できればそこで止め、理解できなければ関連する範囲まで広げるくらいで十分だと思います。

何度も間違える問題は「復習」から「暗記」に切り替える

同じ問題を何度も間違える場合は、解説を読み返すだけでは十分でないことがあります。

私も1〜2年目は、間違えた問題の解説を読んで、その場では理解したつもりになることがありました。

しかし、後日同じ問題を解くとまた間違える。理由を聞かれると説明できない。

こうした問題が何度もありました。

3年目からは、何度も間違える問題や曖昧な論点は、単なる復習対象ではなく「暗記すべき論点」として別に扱うようにしました。

一問一答にして赤シートで暗記する

私の場合は、覚えられない論点を一問一答形式でメモしていました。

たとえば、

「○○の場合、登記はできるか?」「○○の期間は何日か?」

というように自分で問題を作り、答えを赤シートで隠して繰り返し確認します。

この方法なら、問題集を最初から開かなくても、自分が何度も間違える論点だけを通勤時間などで集中的に確認できます。

似た論点は並べて比較する

似た論点を何度も混同する場合は、1つずつ覚えるよりも、比較しながら覚える方が整理しやすいと感じました。

私の場合、民法ではLECの「ケータイ司法書士」を使っていました。

左ページに論点ごとの内容が整理されていたため、似た論点のページを行ったり来たりしながら、

「この場合はどうなるか」「似ている制度と何が違うか」

を何度も見比べていました。

自分で一から比較表を作らず、すでに整理された教材を利用することで、まとめる時間を減らし、覚えることに時間を使える場合もあります。

「理解不足」と「暗記不足」を分ける

何度も間違える場合は、原因を分けると対処しやすくなります。

理由そのものが分からない
→ テキストや条文に戻って理解する

理由は理解しているのに結論や数字を忘れる
→ 一問一答や比較で暗記する

この切り分けをするようになってから、同じ問題について解説だけを何度も読み直すことは減りました。

過去問や模試の復習は、その日か翌日までを目安にする

過去問や模試の復習は、時間をかければかけるほどよいわけではありません。

私の場合は、復習に時間を使いすぎて普段の勉強が進まなくならないよう、その日か翌日までにできる範囲で終えることを意識していました。

そのため、すべての問題を同じ深さで復習するのではなく、優先順位をつけます。

特に優先したいのは、

  • 間違えた問題
  • 正解したが根拠が曖昧だった問題
  • 2択で迷った問題
  • 何度も間違えている問題
  • 似た論点と混同した問題

です。

一方で、正解して理由まで説明できる問題に長い時間をかける必要はありません。

復習そのものが目的にならないようにすることが大切です。

通常期と直前期では復習方法を変える

過去問や模試の復習は、時期によって深さを変えた方がよいと思います。

通常期は丁寧に理解する

通常期は、間違えた問題や曖昧な問題について、

  • 解説を読む
  • テキストの該当箇所へ戻る
  • 必要なら条文や別教材も確認する
  • 似た論点まで広げて整理する

というように、丁寧に復習します。

この時期は目の前の1問を正解できるようにするだけでなく、なぜ間違えたのかを理解することが大切です。

直前期は優先順位をつけて周辺論点まで確認する

一方、直前期は同じやり方では時間が足りません。

間違えた問題やあやふやな問題を優先し、その問題だけではなく周辺論点ごとテキストへ戻って確認するようにします。

1問について長時間調べ続けるより、「この論点を本番でもう一度聞かれたら答えられる状態にする」ことを優先します。

また、直前期は新しい教材や情報を増やしすぎず、普段使っているテキストや問題集へ戻って確認する方がよいと思います。

時期復習の考え方
通常期理解を深める。必要なら条文・別教材まで確認する
直前期間違い・曖昧な問題を優先し、周辺論点までまとめて確認する

過去問や模試は「勉強の中心」ではなく補助として使う

過去問や模試は重要ですが、それだけを繰り返せば十分というものではありません。

勉強の中心は、普段使っているテキストや問題集に置きます。

過去問や模試は、

  • 理解できているか確認する
  • 弱点を見つける
  • 本番形式に慣れる
  • 復習すべき論点を見つける

ための補助として使うイメージです。

特に模試は一度に多くの論点が出るため、すべてを完璧に復習しようとすると、それだけでかなり時間を使います。

そこで、

過去問・模試を解く → 弱点を見つける → 普段使っている教材へ戻る

という流れを意識します。

たとえば模試で会社法のある論点を間違えた場合、その問題だけを覚えるのではなく、普段使っているテキストへ戻って周辺論点まで確認します。

そうすれば、模試で出た1問だけではなく、同じ分野を別の聞かれ方で出題された場合にも対応しやすくなります。

まとめ|過去問の復習は全部を同じ深さでやらない

過去問や模試の復習では、すべての問題を同じ深さで復習する必要はありません。

大切なのは、正解・不正解だけで判断せず、

  • 理由まで説明できるか
  • 根拠が曖昧ではないか
  • 何度も同じところで間違えていないか
  • 読み違いや見落としではないか

を確認することです。

私の場合はまず解説を読み、理解できなければテキストへ戻りました。

それでも何度も間違える論点は、一問一答形式で切り出して暗記するようにしました。

また、通常期は丁寧に理解を深め、直前期は間違えた問題やあやふやな論点を優先して、周辺論点までまとめて確認するように復習方法を変えます。

過去問や模試は、弱点を見つけて普段のテキストや問題集へ戻るための補助として使うのがおすすめです。

過去問を始める時期や、1周目・2周目・3周目をどう進めるかについては、司法書士の過去問はいつから?何周する?択一で伸び悩んだ経験から使い方を解説で詳しく整理しています。

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